推しのサプライズボックスが届ウワアアアアアアアア!!!!!

 

「サプライズボックス」というサービスがある。

 

surprisebox.jp

 

めちゃくちゃ適当に説明すると、月額いくらで加入しておけば月末に推しの限定オリジナルグッズ詰め合わせセットが届くオタクの配置薬みたいなものである。毎月何が届くのかは開けてみるまでのお楽しみで、書き下ろしのかわいいSDイラストや普段使いもギリいけるおしゃれアイテムが魅力的だ。ゲームやアニメなど様々なコンテンツがプランを設けているのだが、中でも最近力が入っているのがVtuber。過去には「キズナアイ」や「にじさんじ」、「岩本町芸能社」などの錚々たる顔ぶれが参加済みだ。現在申し込み可能なのは「774.inc」の面々や「朝ノ姉妹ぷろじぇくと」「Re:AcT」「富士葵」「風宮まつり」「東雲めぐ」、そして「天開司」。

一人だけ目つきが悪すぎる。

しかしながら、悔しいかな、誠に不本意なことに、私はこの犯罪者面の男に完全に敗北している。別に全然好きとかじゃないが、メンバーシップ以外の課金箇所があると聞きつけてちょっとばかしググってみる。「天開司ちょい呑みセット」月額3500円(税別)。ははあなるほど。別に全然日常を天開司で彩りたくなんてないが、まあ戯れに頼んでやってもいいかもしれんね。そんな感じでぽちっとやったのが6月頭のことだ。

 

かなり前置きが長くなってしまったが、要するに今回は応援している男のグッズがいっぱい届いてテンションが上がっているので話を聞いてくれ、という文章である。

 

しかしここでひとつの重大な問題が発生した。

多くのサプライズボックスを利用しているVtuberたちは、ユーザーの楽しみを守るべく「ボックスの中身に関するツイートは○○日にネタバレ解禁!」といったルールを設けている。ところがどっこいこのSNSヘタクソギャンブルバカよわ見通し甘々サンダル登山Vtuberときたらどうだ。マジでなんのアナウンスもねえ。そもサプライズボックスの存在を覚えているのか?いやこの前めぐちゃんと話したときには覚えていただろう。しらばっくれるな。

これは困った。中身について詳細なレビューを書きたいのはやまやまなのだが、書いていいとも悪いとも言われていない状態では一抹の不安が残る。私がこの世で2番目に恐れていることは、インターネットで見ず知らずの人間に真っ当な理由で怒られることである。ちなみに一番はバイト中に客に吐かれることだ。

悩んだ末、今回は「商品なし商品レビュー」という斬新かつ画期的、アドバンストかつイノベーチブな手法を取らせていただくことにした。画像の添付はもちろんのこと、物品名などの直接的な描写もしない。ただ、私のうめき声が文字になって連なっているだけだ。

三本目にして地獄のような記事が生まれてしまった。許してくれとは言わない。最後まで読んでくれとも言えない。しかし、あの"サプライズ"を受け取った瞬間、私には、この箱の蓋を開いてしまったものとして、この思いを綴っておく義務と責任があると、そう思ったのだ。

 

時は戻り7月29日。ついに初月分の発送メールが届いた。

やっべ、クソ楽しみだなこれ。

午前中に外出する用事があったため、急いで要件を片付けて帰宅。私は某Sが付く配送業者と非常に相性が悪く、今回も見事に時間指定に失敗したため何時に届くのか皆目見当もつかない。ホタテを獲ったりコログを集めたりしつつ、インターホンが鳴るのを待つ。

 

 

20時半まで来なかった。いや、時間指定してないんだから何時に届けようとS君の勝手だ。しかし遅え。

それでも声を荒げるようなことはない。なぜならば私の手元にはたった今「天開司ちょい吞みセット」が届いたからである。天開司の配信が仕事でリアタイできない苛立ちを天開司のアーカイブを見ることで解消し、天開司のグッズが届かない怒りを天開司のグッズを受け取ることで抑える。バーチャルマッチポンプ。まことボロい商売。バーコード大森兄弟。

一番手軽なコースということもあり、届いた箱は30㎝×20㎝×15㎝ほどのコンパクトなものだった。しかし手に取ると伝わる確かな重量感。そして上面に煌煌と輝く「割れ物注意」のラベル。割れ物だ。これを読んでいる諸君には伝わるだろうか。あの、推しが印刷された布と割れ物を手にしたときの得も言われぬ高揚感、背徳感。初めてアニメイトに足を踏み入れたあの日、エレベーターの扉が開いた瞬間に鼻をかすめたあの香りが、あれから幾年も経った今でも、布と割れ物を手にするたびに私を襲う。割れ物だ。

心を落ち着かせるためにスーパーロボット大戦MXのサントラをかけた。「HOWL」やMonsterZ MATEの楽曲にしなかったのは溢れ出す感情を上手いこと中和するためだったのだが、ドーセット.・アカホシ氏の顔がちらついてしまったので完全に悪手だった。

ため息をつき、意を決してカッターナイフを手に取る。

蓋を開き、緩衝材をよけ、中から赤い箱を取り出す。もはや箱の色にすら感謝を述べたいレベルだ。箱の中には、「割れ物」が鎮座していた。あしらわれた書き下ろしイラストがま~~~~~~~あめんこい(「めんこい」は年が一回り違う成人男性に対して使用してもギリ許される(私調べ)形容詞であり、ここ数年好んで使用している)。そうだね~~~~~!もう8月だもんね~~~~!素敵なお召し物ですね~~~~~~~~!これがまた、一切の躊躇なくでかでかと刷られているのが素晴らしい。推しは大きければ大きいほどいい。

アイテムとしては重みと厚みから、完全に普段使いを想定されていることがわかる。が、どういう心持でこれを使えばいいのかはよくわからん。だがめんこい。これを書いている今も、ただただオブジェとして傍らに侍らせながらニコニコしている。これからどの程度使っていくかはぶっちゃけ未定だが、めんこいので満足度は満点だ。

そのほかには、同じイラストが使用された「いかにもオタクグッズ」が二つ。流石の洒落たデザイン。早速神棚に飾って手を合わせた。今はまだ「ウェブポン」の景品と二冊の近代麻雀しか飾られていない棚だが、サプライズボックスのグッズによってにぎわっていくのが楽しみだ。

 

いやあ、非常に素晴らしい内容だった。これは継続だなぁなどと抜かしていると、箱の底にまだカード状のものが残っていることに気が付いた。Twitterアイコンにもなっている普段の立ち絵が印刷されている。おっといけない見落とすところだったと手に取ると、明らかな違和感を覚える。厚みがおかしい。包装も一般的なポストカードに対するそれではない。あまりにも密封されている。印刷も独特だ。

嘘だろ。混乱の中で私の脳みそは一つの可能性を弾きだした。「天開司」自身の属性を鑑みたときに、あまりにもそれは自然な回答だった。だが、そんなことある?てかそんなものこの世に存在する?仮にあったにしても馬鹿でかくないかこれ?刷ってある人が人だからすげえ赤いし。

満を持して裏面を確認する。私の勘は的中していた。マジかよ。しかも、説明書きによると私はこれとあと三か月で片を付ける必要があるらしい。

私も長らくオタクをやらせていただいており、若輩者ながらも様々なグッズを手にしてきた。アイドルコンテンツを推していたはずなのに気づいたらカレーを三杯食わされた。友人宅で「納刀」をしたりもした。しかしながら、完璧な不意打ちという意味でこれは人生指折りのおもしろアイテムだった。これが「サプライズ」。圧倒的驚愕。てかどうしようこれ。

 

何が届くか全くわからないアパレルやらカトラリーやらというのは正直かなりの博打である。例えば来月のグッズが「一筒の義眼が重りになってるダンベル」とかでも我々には文句は言えない。しかしながら、それをきっかけに筋トレにハマれるような柔軟なオタク、もしくは文鎮に推しの眼球があしらわれていたらテンションが上がる本当に狂っているオタクにはかなりお勧めしたいサービスだ。

というか普通にいいアイテムばかりなのでとりあえず公式のインスタやちゃんとネタバレに関するルールを敷いているVtuberTwitterを覗いてみてほしい。まあそもそも推しがサプライズボックスを設置していなければそれまでなのだが。でもお前の推しはボイスがあるんだろ?俺の推しにはない。こっちは金時豆の甘煮に向かっていった「大好き」をボイスの代わりにしているんだ。

というわけで各自愛でられる人を愛で、落とせる箇所にお金を落としましょうね。

 

とりあえず私は「天開司豪遊コース」を注文しました。